心理学ニュース

241、恐怖のできごとそのものよりも、実態をよく知っている恐怖が近づいてくるのを待つほうがもっとこわい

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《ネズミの実験》あるネズミの実験です。なんらかの前ぶれののちに、電流を通す実験をしたそうです。ネズミは前ぶれの後、しばらくたってから電流が流れることを学習しました。するとどうでしょう。前ぶれの後、電流という恐怖を待つことがたえられなくなったネズミは、みずから電流に身をさらしたそうです。

《家庭内暴力》同じような話が、家庭内の暴力に苦しむ女の子にありました。家庭内に加害者の兄と女の子しかいないときに、女の子は危険を感じて身をひそめます。兄は、女の子を探してあちこちのドアを開けたりして、少しずつ近づいてきます。いずれにしろ見つかってしまうでしょう。やがて発見され、陵辱(りょうじょく)される恐怖と言ったら……。その子にとってよく知っている恐怖が近づいてくるのを待つことはいっそうの恐怖だったのです。

《待つほうがこわい》やがて女の子は、近づいてくる兄の前にみずから姿を現して、待つことの恐怖を回避したのです。どういうことになるのかわかっている恐怖を待つということのこわさは、なみたいていではありません。

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