《一般心理学》一般的な心理学では、集団心理のほうが、個人の心理よりも過激化しやすいとされています。なんだか個人心理のほうが集団心理よりも、集団のチェックがない分、ひとりよがりで先鋭化しやすいような気がしますが、事実はその逆。
《熱狂の心理》一人だと自分の信念に自信のない人でも、集団だと仲間意識で気が大きくなるのでしょうか。たとえば、フランス革命のときの粛正の嵐。人々は、刑の執行を見て熱狂したと言います。いろいろな歴史が集団心理が過激化しやすいことを伝えています。
《ブレーキが効かない》この集団心理の特徴がよく出ていたのが、あの第二次大戦の末期。日本の首脳部の会議というか打ち合わせは、集団心理の特徴をよく表しています。すでに撤退につぐ撤退でしたから、勝ち目のないのは、わかっているはずなのに、とことんやり抜いて日本国民がボロボロになることなど、まるでおかまいなしのような軍部の暴走でした。集団心理においては、ブレーキがかけづらいことも戦争から早期に撤退できなかった理由のひとつです。