事例紹介

45、息子がストーカーにあいました

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《ふいの来客》電話でカウンセリングをしていると、チャイムがピンポンと鳴りました。帰宅したばかりの息子が応対しているようです。応対をまかせて、カウンセリングを続けていると、なにやらもめている様子。そこで中断して玄関へ。

《帰ってくれない》若い女性が何か言っています。「私の知っている人に似ているので。あっ違うかな、でも似ているかな。」30代の息子は「あなたのことは知らない」と言っています。いくら拒絶しても、なかなかお引き取りいただけないようです。

《鬼気せまる無表情》押し問答をしているときの女性の顔は、鬼気せまるようでした。鬼気せまる無表情とでも申しましょうか。とつぜん攻撃してくるようなこわさがありました。格闘技をしている息子もそれを感じ、内心身構えていたそうです。

《110番通報》息子は110番に通報すると伝えてから電話しました。玄関のガラス越しにまだドアの前にいることがわかります。警察の到着ののんびりしていることと言ったら…。サイレンはなし。20分ほどもかかったでしょうか。やがて何組かバラバラとやってきました。

《まだ門の前に》あきれたことに女性はまだいたのです。警察がいろいろと聞いています。名前と住所がわかりました。うちの近くです。こわッ!無職と言っていました。パトカーに乗せて親御さんに話してくると言って警察的にはこの件はおしまい。パトカーの停止している辺(あた)りが見えるほどの近さです。

《取材開始》翌朝さっそく元ライター魂に火がついたので、女性の家の近くの知り合いをたずねて、取材開始。知り合いは、名前を言うとははァ~んといった風情で、いや、実はネ、この一ヶ月くらいのあいだに二度ばかり救急車が来たこと、一度は女性がこの寒空に上半身がかなりはだけて、抱いている救急隊員に抵抗してボカボカと叩いていた、などと話していました。

《警察は知っていたのでは?》救急車には乗って行かなかったとのこと。一度は覆面パトカーも呼ばれていたそうです。それから警察がやって来てたんなる親子ゲンカだと話していったことがわかりました。お母さんは宗教に入っているそうです。「きっと警察はわかっていたと思うよ」その人は言いました。

《前はいい子》「前は、いい子だったんだけどねえ」とも。どうやら総合的に考えると虎視眈々(こしたんたん)とねらっていたというよりも、衝動的な雰囲気がうかがえるなと、少し楽観的な気分になりながら帰宅。家に帰りついて、ふと気がつくとドアの前に、噛んで吐き捨てたガムがあるではありませんか。家にはそういう人はいません。ふたたび気持ちが氷りつきました。

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