《村内でつまはじきに》何かが村人のお気に召さなかったり、村内(むらうち)に被害を与えたりしてしまって、村内でつまはじきにされることを村八分といいます。村八分にされる……つらいですね。生きる気力をなくしますね。
《残りの二分》ところで、四方八方からつまはじきにされることをなぜ村八分というのでしょうか。この言葉には、じつは二分の猶予が残されているという意味があります。残りの二分はなんでしょうか。葬式、火事、水害などはこの限りではないということです。これらの事態が起きたら見殺しにしないで、助け合うよ、という仕組みです。
《冷たいのか暖かいのか》これらの緊急事態には、村の助け合いが機能するのです。葬式、火事、水害などは、村内の人々は助け合うという相互扶助の精神が残されています。冷たいのか暖かいのかよくわからない制度ですね。