《団結できない》親が虐待的だった場合、はた目には、兄弟同士が一致団結して助け合って生きたらよいと考えるかもしれません。成長したらあてにならない親はいないものとして、兄弟で支え合って生きたらよいと考える方もいることでしょう。
《兄弟によって差》しかし、そのような例はごくわずかで、一般的に機能不全家族で育った兄弟の仲はあまりよくないようです。せいぜいあまり連絡をとらないといった程度です。親は、つらく当たる子とそれほどでもない子への手加減に差をつけているので、まずそのことに不満を持っています。
《人間関係の原点は親子》それから、人に対する信頼の原点は、親子関係にあるので、親子のあいだに不信があるのに、兄弟と融和して生きるケースは少ないといえます。そのようなわけで、機能不全の家族における兄弟仲はあまりいいとはいえません。