《晴れの舞台で》オリンピックのエンブレムに、佐野研二郎さんのものが採用されたときのことです。彼が放った言葉が印象的でした。多くのカメラの前で「こわいなあ」と言っていました。「あれ、あれ」とひっかかりました。違和感がありました。
《陶酔するでもなく》最高の栄誉に陶酔するでもなく「こわいなあ」と。今日の結果を予感していたのでしょうか。いろいろなことが人々の眼にとまり、何かが、はぎとられて露(あらわ)になってしまうことの怖さだったのでしょうか。晴れの舞台で、非常に違和感のある言葉を吐かれて印象に残っています。後ろめたくなければ降りないでしょう、とも思いますね。