《アダルトチルドレンのありがちな親》アダルトチャイルドの親にかぎって、「親孝行をしろ」「恩知らず」「育ててやったのに」などとむちゃな縛りを呪文のようにささやき続けて育てる親がいます。
《健康な親は言わない》一般的に言って健康的な親は、そのようなことは言いません。親がたとえば病気になったりすると成人した子どもは飛んできたりしますが、生活も心も適度な距離感を保って暮らすのが普通です。
《呪文が貼りつく》万が一子どもが飛んでこられなくても、何かの事情があるのだろうと、親も察して無理強いはしません。アダルトチャイルドの子どものほうは、大きくなるとどうも親と離れて暮らしたほうがイヤな思いをしなくて過ごせると感じるようになります。それでも、幼いころに叩き込まれた呪文が頭に貼りついていることが多いようで、親の言うとおりにしないことに罪悪感を感じたりします。
《トラウマの上塗り》アダルトチャイルドの方は、成人したらできれば親から離れたほうがよいのです。親からイヤな扱いを受け続けると、トラウマの上塗りになって回復がおぼつかなくなります。親とまったく関係を断つ方もいらっしゃいます。親からの電話にはぜったいに出ないことにしている方もいます。
《心の声を聞こう》世間的な道徳観から見れば、異質に感じられるかもしれませんが、イヤな思いをしてまで、親と会う必要はありません。親に対してはアンビバレンツ(相反した)な感情があるでしょうから、会わないほうがよいというわけではなく、自分の気持ちをよく確かめて、会っても、関係を断ってもどちらでもOKということです。