林真須美被告が夏祭り用に自治会が用意したカレーに砒素を混入して、四人を殺害したとされる事件。最高裁で死刑が確定しました。二審の高等裁判所が地裁の死刑判決を支持するという判決を出した後に夫の健治氏がテレビのインタビューに答えていました。
夫の静かなる諦念(ていねん)の中にいるような口調が印象的でした。インタビューの論旨は、もっと大きな仕事(どうやら保険金詐欺事件のようなものらしい)をやろうとしていたのに、殺人事件などするはずがないという主張でした。
妻を無実と考える思いを吐露したのですが、怒りもどろどろとした悔しさもにじませずに、静謐(せいひつ)そのもの。それが妙に印象的なインタビューでした。