事例紹介

16、母の呪縛ー息子の場合

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心理学ニュース56で「母の呪縛ー原因は?」で、母と娘のケースをとりあげました。母が子供を呪縛する問題は、息子との関係だと、少し様子が異なります。男の子は、女の子と違い、母親にとっては異性の子であること、それから男性は女性よりも体が強くまた、そのせいかトラウマにも強い傾向があるので、お母さんが、境界線をこえて子供自身の領分に侵入してきても、苦しいと感じない傾向があります。息子はお母さん大好きの場合が多いようです。おうおうにして、息子と母親の結びつきは強く、そのことを息子自身が不審には思いません。母親ももちろん自分と息子は仲がよすぎるとは思いません。息子のパートナーの排除に向かうこともあります。いわゆるマザコンと言われる現象の場合もあります。過干渉でうるさいと自覚できればまだしも健全。非常にたくみに母の支配下に誘導されているケースは、自分たち母子の仲は近すぎるとは、つゆほども思いません。次のような例をご紹介します。内容は多少変えてあります。

○結婚40年、毎週離れて1人で暮らす、夫の母親のもとに夫婦で通い続けた。母親は小さな小売業を1人で営んでいる。着くと、その日に夫婦でする仕事が順番にびっしりと書いた紙をわたされる。妻は一度、流産した。流産で体がそこなわれていたのか、いつもの休日のように、車で夫の母のもとへ通うとき、たぶん悪路で車がゆれたために、出血が始まった。家に帰りたいというと、夫は返事をしないまま、車の向きを変え、自分たちの住むマンションの入り口のところに妻をおろすと、一言も口をきかずざざっと方向転換すると猛烈なスピードで、母親のもとへと走り去った。現在離婚調停中。

 

 

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