誰かに近づいていっていい仲になったら、ひどい目にあった。こんな経験はありませんか?人は知らず知らずのうちに親に似ている人を、パートナーに選ぶ傾向があります。そんな時の要注意点をあげてみます。
育った親子関係がよいものであれば、親に似た人に近づいても、よい夫婦、よい親になって幸せをつかむのは、それほどむずかしくなさそうです。
注意したほうがよいのは次のようなケースです。虐待的な親だったり、過干渉の親。それからよい親子関係だったと自覚できるのが、心から自然にそう納得できるのであればよいのですが、無理にそう思おうとしている自分がいたり、お母さんがよい親子関係だと言い続けそれを無意識のうちに受け入れているのであれば、注意が必要かもしれません。
お母さんとは、安定した良い関係だけれど、お父さんのことは嫌いという場合はどうでしょうか?人の安全安心感は、おもにお母さんとの関係性に由来しているので、お父さんのことが好きでないので、正反対のタイプを選ぶという場合でも、それが即危険というわけではありません。ケースバイケースです。
この場合でも、少々やっかいなケースがあります。母が巧妙に子供の心を支配していて、お父さんを嫌いにさせている場合があるからです。子供はもともとお母さんが大好きですから、ともすれば母の意向に添いがちです。病的な支配なのか、好きな母の意向を取り込んでいるだけなのか、見きわめはむずかしいかもしれません。母が心から安全で安心できる母親なのかなどが、キーポイントでしょうか。カウンセリングをしていて、しばらくたってからカウンセラーとクライアントさんの双方でお母さんの病理に気づくことがあります。
親に似た人に近づかないように注意して、親と正反対のタイプを恋人にしたと思ったのに恋人になったみたら、親そっくりだったということもあります。実は、危険な親は、表の顔と裏の顔を使いわけ、家族には態度が悪いけど、他人にはものすごく良い顔をしていることがあります。それでいい人だと思って近づいてしまうのでしょう。恋人がそういうタイプだとわかった場合、すぐに離れることが肝心といえるでしょう。