心理学ニュース

38、カウンセラー自身へのカウンセリング活動の効能

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《ミラーニューロンが生えてくる》ある勉強会でのO先生という方のお話。先生のお話の中で、カウンセリングをしているとカウンセラー自身の脳内にミラーニューロンがのびてくるというびっくりするような最新の知見を聞きました。ミラーニューロンとは、共感性のニューロンといわれ、他人の心を推し量り、感じることのできるニューロンといわれています。自閉症の方は、このニューロンの発達具合が悪いといわれています。つまり他人の気持ちがわからない、感じることができないという傾向があるのです。

そのお話を聞いているうちに、私自身にはたと思い当たるふしがありました。お話をうかがったのが、電話相談の活動を始めて2~3年たっていたころでしょうか。以前の私は、かなりの瞬間湯わかし器でした。子供たちともけっこうやりあっていました。先生のお話をうかがうまで、私自身の変化を感じていなかったのですが、言われてみるとすでに瞬間湯わかし器でなくなっていることに気がつきました。同意できない相手の言い分もしんぼう強く耳を傾け、話が終わってから「でもね」とおもむろに反論できるようになっていたのです。

《瞬間湯わかし器でなくなる》電話相談は、虚心に耳を傾けることから始まります。断片的なこと、話し手自身の病理を感じる場合、説明がままならない方等、相談の初期はいろいろな話しの断片から状況や背後を推察していきます。どうもこれがミラーニューロンの発達にいいらしいんですね。

私が瞬間湯わかし器でなくなると、さっそく子供たちにもよい変化があらわれました。意見がくい違うときは子供たちも非常に落ち着いて、自分の意にそまない場合は、静かに反論するようになったのです。すでに成人している子供たちなのですが、子供が親を取り込む力はすごいなと思いました。

 

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