「母乳を飲んだことがない」こうした訴えがときどきあります。なかにはかなり年配の方の場合も。こういう訴えを聞くと、子育ては母乳でなくてはいけないの?ミルクではいけないの?なぜそんな昔のことをおぼえているの?と思ってしまいますね。このように訴える方は、おそらく母乳だけが飲みたりなかったのではなく、全体的な乳幼児期のスキンシップやアタッチメント(母子の情緒的なつながり)の欠乏感のなかで、母乳不足だけが特に刻印されてしまっているのでしょうね。
そういう方には、自分で哺乳ビンからチューチューしてみてはいかが?と提案しています。唇などの皮膚から入ってくる感覚も大切だと思っているからです。「自分でやるのかあ~」などと言っているのをみると、どうやら他者から与えられたいようですね。
同じような欠乏感を感じているあるクライアントさんから聞いたことです。その方は、マクドナルドのシェイクをチューチューと吸うと、母乳不足の欠乏感を補えているような感じがするそうです。唇の感触としてはジュースなどよりも、若干もったりとして、やや力を込めて吸い上げる感じですね。その話を聞いたので、欠乏感に悩む方にこの話をしたらやってみたそうです。感想を聞いたところ、いいような気がするとあいまいな答えが返ってきました。