当サイトの「心理学ニュース」no.20で、大震災の後うつ病が一時的に軽くなったなどの報告が相次いだことをお知らせしました。その時にクライアントさんたちと話していたのが、そのころJR東の飛び込み自殺によるらしい運転停止がほとんどないということでした。
JUST通信というNPO法人が出しているパンフレットにS.Hさんが「ところが、震災以後、電車は一度も遅れたことがないのです。つまり人身事故がないのです」と書いていました。
またサイト「JIROの独断的日記ココログ版」の6月28日の記事に同じ感想が記されています。そこには「医療介護CBニュース」を引用して「5月の自殺者数、過去最多」であることを報じ、これは震災直後は自殺者は少なかったことの反動だろうと予想しています。
5月の自殺者が過去最高というデータは、震災後2~3ヶ月たつと、震災直後に回復したうつがまたやってきたという訴えをたびたび耳にした当サイト運営者の感想と一致します。
JR東日本に問い合わせてみましたら、答えは、自殺者数についての統計はとっているが、HPで公開している以上のことは教えていただけないとのことでした。
震災直後からの経緯をみつめてきて思うのは、うつ病は状況を感じとる力があるということです。これは頭で考えるのではなく、どこかが感じとっているのでしょうね。