心理学ニュース

17、他責感は健康によい?

SPONSORED LINK

境界性人格障害をはじめとして人格障害つまりパーソナリティの障害は、精神疾患ではありません。アメリカの診断統計マニュアルにおいてもはっきりと別の分類になっています。精神病質ではあるけれど、精神疾病ではないのです。

個々の症状にふさわしい薬物はあるのでしょうが、基本的に薬物療法で人格障害が改善するわけではありません。これまで述べてきたような特徴をそなえた人々は、人格障害と断定できるのかどうは別として、しばしば市井に多く棲息しておられます。おのおのが人格障害の延長線上の性格で異なる濃度ながら、これまで述べたような際だった傾向を発揮ながら生活しています。

それと筆者が境界性の方たちが精神疾患の方たちと異なると感じるのは彼らにパワーがあることです。境界性の方たちの中には、犯罪に走ってしまう方もいるらしいのでいちがいに言えないのですが、いちおうそういう方たちを除外して考えてみることにします。

彼らの主張に耳を傾けてみると、自分が悪くなくてすべて他人が悪いのです。これがある意味で困ったちゃんではあるけれど、比較的精神を健康に保っていられる理由かと考えられます。

うつなどに顕著に見られるような強い自責の感情はないようです。自責感は絶無ではないらしいのですが。自分が悪いのではなくて他者が悪いのだという他責感は、精神疾病とは無縁です。

このように考えてくると、うつなどの精神疾患にならないコツは、他人のせいにするという思考法を選択することにあるのかもしれません。

 

SPONSORED LINK

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください