《対人関係》心理学で、「社会」というとき、対人関係をあらわしていることがあります。社会というと、ばくぜんとした世の中という意味にとらえられがちです。社会というとき、身近な対人関係よりももう少し遠い関係の世の中として感じられることでしょう。
《赤ちゃんの微笑》ところが、「社会恐怖障害」という症状があります。これは、世の中全般がこわいのかというと、そうではなくて、対人関係の問題からくる障害をさしています。ほかにたとえば対人関係を社会と表現する例としてあげられるのは次のような場合です。生後まもない赤ちゃんがお乳を飲んで寝入っているときに、満足そうにニコッとほほ笑むことがあります。
《社会的微笑》この赤ちゃんのほほ笑みを社会的微笑と呼ぶことがあります。これは、親の養育力を引き出すための微笑だとう解釈から来ています。赤ちゃんの微笑は、身近な親の養育力を引き出すほほ笑み。恐怖障害のほうは、親よりももう少し距離感のある関係性の障害をさしています。このように心理学で社会というとき、対人関係をさしていることがけっこうありま。