《身体症状の50パーセントは…》身体症状の50パーセントは、精神的なものから来ていると言われています。体の調子がいつも悪い人は、トラウマを視野に入れることがたいせつです。『心的外傷と回復』(ジュディス・ハーマン)には、「児童期虐待が成人になってから精神科治療を求めるようになる最大因子の一つであることは明らかである」と書かれています。
《薬で根本治癒?》本書によれば、精神科患者の大部分は、児童期虐待を経験していた人だそうです。ですから、過去の問題をたなあげにして、薬で症状をおさえる現在の精神科医療の多くは、根本治癒にはほど遠い結果となることでしょう。当カウンセラーの心の師である斉藤学医師は、精神療法を抜きにして、薬で症状をおさえる多くのクリニックのことを薬の販売業者とさえ言ってのけています。
《さまざまな診断名が》ジュディス・ハーマンによると、児童期虐待の経験者は、クリニックから「大うつ病」「物質乱用」「広場恐怖」などの診断名がつく他に「境界性人格障害」「演技性人格障害」などの診断名が追加されることもありますが、一般的な心身症として頭痛、原因不明の疼痛、胃腸障害などの症状を併せ持っていることが多いとのことです。
《更年期障害も?》アダルト・チルドレンの方は、更年期障害なども、症状が出やすくなっているようで、更年期障害だと思ってクリニックに行ったら、出された薬が抗うつ薬だったなどということもあります。