《両親の争い》いつも両親が、言い争っていたり、父親が母親をなにかしらなじっていたり、と、こういう家庭に育つとアダルト・チルドレンとして育つリスクは高くなります。静穏な家庭生活というものを味わわないで育つと、とうぜんのことながら、「もうこういう結婚生活は、イヤ」と結婚を避けたり、静かでおだやかな生活にあこがれるのは、とうぜんのことでしょう。
《争いが当たり前》親同士がしじゅういがみあっているのを聞いて育つと、ご自分でも気がつかないうちに、いつしかそれが当たり前のことになってしまっている可能性があります。お子さんも大きくなって、たまには両親が争わないで静かに食卓を囲んでいるとします。すると、お子さんは自分でも気づかないうちに、慣れない静けさが不安になるのでしょうか、とつぜん何やら文句を言い出して、食卓をかきみだすのです。
《自分から波立てる》自分でこの静けさは慣れていないから不安だと思って意図して文句を言うのではありません。あとから、カウンセラーとの話し合いの中で、平和な静けさに慣れていないものだから、自分から波立てたと気づくのです。このように幼いときの環境になかったものは、経験していないので、不安を呼び、みずからこわしてしまうということは、時々あります。
《自分から幸せをこわす》似たようなことで、時々あるのは、幸せの予感が不安を誘うということです。やはり、幼いときに幸せでないと、もちろんのこと幸せにあこがれて、育ちます。それで、いざ、幸せが手に入りそうになると、体験のない幸せの予感におびえて、自ら幸せをこわすことがあります。