《隠れた形の支配者》当カウンセラーの愛読書のひとつ『つい頑張りすぎる女性のための本』に次のように書かれていました。「女性はつねに、知恵と慈愛にあふれた保護者だった。そのことは女性を自然な、そして通常は隠れた形の支配者にする。」
《秘書的な役割り》本書では、だから、今こそ女性は男性とともに公然と支配するべきなのだという。たしかに旧(ふる)い時代では、たとえ有能な女性であっても、求められたのは、秘書的な役割りだったり、家政をつかさどる力でした。それが結果として、実質的な影の支配者となるのですね。
《良妻賢母》この見解だと、日本式の良妻賢母も同じです。家族を支えているように見えて、じつは結果として実質的に支配している。良妻賢母という言葉のもやもや感も、ここから来ているのでした。「影の支配者」。ふ~む、なるほどね、なかなかけっさくな本です。