《なかなかの技量》アダルト・チルドレンの方の性格的な特徴のひとつに支配とコントロールがあります。つらそうな表情をしたり、喜んでみせたり、イヤなことをはっきりとイヤとは言わず、遠回しにほのめかしたりと、いろいろな方法で結局は、自分の意志を通そうとします。人を動かすことに気持ちを集中させて生きていると言えるでしょう。その技量はなまなかのものではありません。
《率直感は乏しい》危険な親に育てられると、うっかり端的にノーと表現したりすると危いことがあるし、受容的でない親のもとで育つと自己主張する習慣がありません。そしてこうした環境で育った結果、何かおっしゃっているようだけど、何を言いたいのかわからないという方もいます。アダルト・チルドレンの方が自分の意志を通そうとするターゲットは、主として家族やわが子です。それで、お子さんに症状が出てしまうこともあります。
《再発防止》カウンセリングを行なって回復していくと迂遠(うえん)な言い回しではなく、ストレート感や率直感が出てきます。それでは、そもそも相手に働きかけようとする意志はどこから来ているのでしょうか。おそらくは再発防止や予防の観点から、発生した傾向だと言われています。