《スーパーで1時間も》アダルト・チルドレンの特徴のひとつに「選んで決められない」という傾向があります。おしなべて選択肢が複数あるときに「決める」ということがとても苦手です。スーパーで290円のブロッコリーを買おうか買うまいかと、小1時間も迷ったり、子どもの大学の受験校を決めるのに、異常なくらい迷って、あやうく願書を出しそびれそうになったりと…。いろいろあります。
《受験校を母が決める》大学受験の場合、ほんとうは、子どもの希望を参考にするという方針もあるのでしょうが、その家庭ではそういう方針が根づいていなかったのでしょうね。
《選択は恐怖》『つい頑張りすぎる女性のための本』にも「選択は恐怖だ」と書かれ「選ばなければならない選択肢に立ち向かうのを恐れるあまり、選択をしなくてすむなら自分の人生や身のまわりの人の人生を滅ぼすことさえ辞さないのです」と極端と思われるような傾向性が指摘されています。
《責任を持ちたくない》著者のアン・ウィルソン・シェフは、選択を恐れる理由を「自分で下した選択の責任を持ちたくない」ためとしています。いっぽうで自分に自信がないために、自分の選択にも自信が持てないとも考えられます。アン・ウィルソン・シェフの言葉は、ちょっと大げさかもしれませんアダルト・チルドレンの傾向性をとらえていると思います。