《生き延びて》生き延びたアダルト・チルドレンは、自分の子育てにかんしては、よい育児をしようと決意なさることでしょう。自分のようなつらい目に合わせない、よい子に育てようと…。ですが、子どもというのは、本来奔放でやんちゃです。
《自分は、ダメ》奔放でやんちゃな子を、よい子に育てようとするのは大変です。アダルト・チルドレンの方は、自己評価が低いので、自分は、ダメという気持ちが強く、それがお子さんにも投影されます。息苦しいまでの、けんめいな子育てになりがちです。
《余裕がない?》心に余裕がないので、お子さんと余裕をもってつき合うのがなかなかむずかしくなります。「たまにはむずがって泣いたっていいじゃないの」「あっそう、そう、あいさつしなかったね」などと、失敗をおおめに見る気持ちになかなかなれません。
《支配とコントロール》全体的に余裕のない育児になってしまいがちです。これも、よい子に育てようと思うあまりのことといえます。ここに支配とコントロールが忍びよってきます。お子さんが生き苦しくなります。これを避けるにはどうしたらよいのでしょうか。
《私はOK》お母さん自身が自己肯定感を持つことが、大切といえます。私は、OKな人間なのだと思えれば、お子さんをよく育てようと思うあまり、息苦しいほどきちっとした子育てから解放されます。いわゆるのびのび子育てができます。
《自己肯定感を持つ》「ああいう親に育てられたのに、私は生き延びている。これって素晴らしいことじゃない?」そのような考えられるといいですね。「もう考えるのがイヤになった、どうでもイイヤ」と、よい母親願望を放棄することも案外よかったりして…。また、カウンセラーは、自己肯定感を上げるお手伝いをすることもできます。