かなり回復してくると、率直な雰囲気やストレートな感じが出てきます。迂回した言い回しや、「えっ、何が言いたいの?」と聞きたくなるような言い方がなくなってきます。これは相当回復したレベルといえます。
いろいろと話していくうちに、悩みを吐き出しきり、自信が回復した結果、安全や安心感が増したのだと思われます。自分の思っていることや感じていることをストレートに表現しても安全なのだという心の確信が芽吹いているからなのでしょう。
その反対に、ものすごくもの柔らかな雰囲気の方の中に、大きな怒りが隠されていることがあります。このようなタイプの方は、否認が強く自分の傷つき性を認めることはないのだと思われます。
天然のやさしさなのか、自分の傷つき性を自らの目からもおおい隠すためのやさしさなのか、どこに違いがあるのでしょうか。そうですね、しいて言えばやはり率直な雰囲気があるのかないのかということでしょうか。そういえば、否認ゆえに柔らかな装いをまとっている方というのは、あまりほがらかにころころと笑うというようなことはないのではないのかと思います。