《親に順応》一般的に言って養育的でない親に育てられたとしても、子どもはけんめいに親に順応して生きようとします。なぜならそうしないと生きていけないからです。批判的になると、幼い身では、独り立ちがむずかしいですから。親にたいして批判的になるのは、思春期以降ということになるでしょう。
《パートナーへの不満に》こういう方が結婚すると、ことさら素行が悪いわけでもないパートナーに対して、激しい怒りを持つようになる場合があります。ご自分では、親子関係にとくに問題がなかったと主張している場合でも、激しい不満を聞いていると、はは~ぁんと思わざるをえません。
《過去の親子関係が関連》親への不満は、じつはパートナーへの怒りとなって出るのです。パートナーへの怒りは、自分自身の過去の親子関係に原因があるとは、通常認識されません。カウンセラーがそのことを指摘しても、ピンとこないようです。パートナーに対するように親への怒りがわいてくることはありません。
《自覚しているほうが良好な関係に》同じ子育てべただった親に育てられた方でも、こういう方と反対に、自分の親の態度はよくなかったと自覚している方もいます。こういう方のほうが、パートナーへの憤懣が煮つまるということがないようです。怒りと自覚されていない怒りを抱いている方がけっこういるようです。