よくあるご質問

1・カウンセリングを受ける回数は何回くらいが適当ですか?

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カウンセリングを受ける回数や期間についての質問をたびたび受けます。ある意味でこれにお答えすることはむずかしいのかもしれません。おおむね主訴の解決を目標にカウンセリングを開始しますが、この症状だったら何度のカウンセリングで解消が可能ということをあらかじめお答えするのは、むしろ適切ではないといえるでしょう。

症状の強さによっても違いますし、たいていの場合関連する諸問題を抱えています。表面的には軽い症状に見えても根深い問題が露(あら)わになるケースもあります。また、クライアントさんがカウンセリングにたいして効果的に反応できるタイプというか体質なのかということも関連してきます。個人差というか心の体質みたいなものがあって変化しやすい人と、それほどでもない人とがいます。カウンセリングをしているうちに関連する他の問題の解決がぜひ必要と考えたり、そちらを優先すべきかという問題が生じてくることもあります。個々のクライアントさんにたいしては総合的に考えてみて比較的軽い症状なのかそうでもないのかということをお伝えすることができます。

そうかと思うと一回目のカウンセリングで話しているうちに、クライアントさんご本人の心のなかに問題解決の糸口が自然に見えてきたり、クライアントさんとカウンセラーの二人の共同作業で複雑な状況を解きほぐして整理ができ、その結果一回で終了ということがあります。

あるいは次のような考え方もあります。トラウマを受けた期間と同じだけカウンセリングが必要だという考え方です。たとえば二十年間親子関係で苦しみ続けて育った方は、おそらく赤ん坊時代も不如意な状態にあったと思われますから、二十年間カウンセリングを受ける必要がある、ということになります。万全を期すのであれば、これにこしたことはないでしょう。

しかし、そこまで徹底的にカウンセリングを行なうというのは現実的ではない気がします。たしかに長いことカウンセリングを受けて良い変化を得られている方もいらっしゃいます。カウンセラーとしては、そこまで徹底的にやっていただきたいという気持ちもありますが・・・。

現実には、何かの問題解決のためにカウンセリングを開始して、一定のめどがついたら、いったん終結します。そしてその後は必要性を感じたときにそのつど利用していただく。こういうケースが多いといえます。このような場合でも、クライアントさんたちは「日常生活が以前よりもずっと楽になった」「人からイヤなことを言われたが、固まらずに、柔軟に言い返せた」などの良い変化を体験なさっています。

カウンセラーとしては、できればはじめてカウンセリングを開始したときは、半年なり二年間なりある程度の期間は定期的になさったほうが良い結果が得られることが多い—そういう確信は抱いていますが・・・。

 

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