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86、育休は1年でいい?それとも3年?ーアタッチメントの視点から

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《3年間抱き放題》日本は、労働力が足りなくなってきて、女性の労働力の活用が視野に入ってきました。安倍政権が育児休暇の年数を伸ばす計画で「3年間抱き放題」とか言って…。たしかに抱くというスキンシップは、ヒトの心の安定にとって欠かせないものです。

《アタッチメントの観点から》養育者(たいていは母)との情緒的な絆は、人生を風雪が襲ったときに、なんとかやっていけるのか、つぶれてしまうのか、そういった分かれ目さえ、はるかな赤ん坊時代とかかわりがあると言えます。

《世界中の研究者が》ボウルビィがアタッチメント理論を発表して以来、アタッチメントについて多くの研究者が数十年にわたる追跡調査などに参加してきました。それらを総合すると、アタッチメントは、おおむね1年でだいじょうぶ、万全を期するなら3年という結論に集約されているといってよいでしょう。

《一歳児の傾向は生涯続く》満一才のアタッチメントの査定は、二十年後もほぼ変わらないそうです。それからほぼ3才で子どもは、母親にくっついていたいという欲望がなくなるそうです。現在は、胎児時代もアタッチメントの視野にはいっているようです。また生まれた時から、赤ん坊は、母親のことがわかっているといいます。生まれてまもなく、保育所で長時間過ごす子どもも、アタッチメントの対象は母親だそうです。このように接している時間の長さにかかわらず、アタッチメントの対象はかたよるのです。

《現職復帰と再訓練の場》いずれにしても、育休を3年にするなら、現職復帰の保証と、再訓練が義務づけられないといけないでしょうね。

 

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