《境界線は、人間関係の大問題》長いことクライアントさんや患者さんになっている方は、始終境界線のことを考えたり、境界線からの侵入について考えておられます。これは、人間関係の大問題なのですが、世間的にはいまいちピンと来ない方が多いようです。
《親疎により境界線が》たとえば、恋人なら手をつなぐのは、OKです。しかし、たった今知り合った人がそうしようとしたら、とんでもない話ということになります。それからそれぞれ家族のいる兄弟同士で「貯金いくら持っている?」と聞くのも、境界線が引けてない例。親子、兄弟、友人でもそれなりの境界線が引かれている必要があります。境界線からの侵入は、しばしばカウンセリングのセッションで話題になります。
《侵入的の意味がピンとこない方へ》しかし、侵入的というのがどうもピンとこない方は、次のような感想を抱く言葉をかけられた時に侵入的と言える可能性があります。「ヘンな言い方」「大人はそこまで言わないよな」「ええっ、そこまで言う」「よけいなことを言う」こういう感想を抱くようであれば、侵入的と言えるのかもしれません。