心理学ニュース

14、怒りはかなり強い

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モンスターペアレントあるいはクレイマーと言われる方たちをトータルな人格としてみるのではなく、「文句たらたらの一消費者」あるいは「果てしなき欲求をつきつける親」という側面だけを見るかぎりにおいては典型的な境界性人格障害というよりは、ストレートにむき出しの怒りに特化したタイプともいえます。またたんに子どもっぽくわがままで大人になれていない人の場合もあるでしょう。このような方たちは時として怒っている理由がころころと変わることもあります。そもそも強い性格ということにくわえて人格の根底に、怒りがあるからなのでしょう。怒る理由は、ちょっとした引きがねにすぎないということがあります。

もっとも生活のほかの場面では、違うふうに振る舞っているのかもしれません。DSMのチェック項目のうち典型的な境界性人格障害的性格を表している項目は、「理想化とこき下ろしとの両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる,不安定で激しい対人関係様式」というものです。

操作性とコントロール欲求が見られる(付き合いの初期には気づかない人が多い)人格なので、極端な場合には嘘をついてでも、ターゲットを翻弄しようとする内心に悪魔のような欲求を持っている場合があります。

クレイマー的な部分にだけ目を向けるのであれば、理由はどうであれまず怒りありきで、心身が怒りではちきれそうなところへもってきて、怒りの対象になった人は、運悪くたまたまそばにいて爆発の口実のそば杖をくったのかなとでもいった印象です。

彼らがプライベートな部分でも怒りを発揮しまくっているのかどうかは、わかりません。文句を言いやすいところでだけ言いつのり、それ以外の場所ではまったく異なる顔を見せて暮らしている可能性もあると思います。

厚生事務次官夫妻を手にかけた小泉毅容疑者の、昔の飼い犬の仇を討ったというお門違(かどちが)いな怒りもまた同質ですね。小泉某が境界性かどうかはわからないのですが、境界性の方の特徴として短絡的な勘違いをしがちで、自分がいったん思いこんだことをいろいろな情報と照らし合わせて検証し、修正する能力というものをほとんど持ち合わせていないようです。

そのことを指摘して正しい方向へとうながそうものならば、新たな激しい怒りを呼びこむことになります。

そして彼らは、共感性も乏しいように感じられます。相手の立場を配慮する力はありません。自分の陥りがちな性情に対する自覚は乏しいといえます。たまに反省することもありますが、怒りのモードに突入すると反省は消し飛んでしまい、反省は活かされません。

意見の食い違いがある場合、お互いに腹蔵(ふくぞう)なく話し合うのがよいと主張なさる方がおられるかもしれません。しかし彼らは、折り合いをつけるなどという大人の心のあり様と、そもそも無縁ですから無理でしょう。こういう状態というのは、つまり心に余裕がないのです。たいていはこちらが対応に疲れきってしまうのではないでしょうか。

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