心理療法には、効果の種類が異なるものがあります。機能性にそって分類してみると、おおむね次のようになります。
○吐き出し効果……吐き出すことが主な目的ですが、その過程で自然な気づきを得ること ができます。
=カウンセリング、グループミーティング、絵画療法、箱庭療法、心理劇など=
○実戦的な練習……安全な場でリハーサルをすることによって、できなかったことが本番 または懸案の場できるように。その結果自信がつきます。ある程度、 カウンセリング等の吐き出しを行なってからのほうが、効果的に身に つくでしょう。
=行動療法、アサーション、SST(ソーシャル・スキル・トレーニ ング)、など=
○認知療法……気づくことによって、ストレスがなくなるか軽減することがあります。
=ジェノグラム(家族図)、森田療法、一部の催眠療法、各種心理テスト、など=
○認知行動療法…気づき、そして行動を変えることをフォーマットにそって自分で考えて いきます。
=脱感作法、論理情動療法、など=
○相手の立場に立って考えてみる……相手の立場を視野に入れることができると、ストレ スのレベルが下がります。
=ロールレタリング(役割り手紙)、心理劇、ゲシュタルト療法、など=
○人との間に境界線を引く……適切な距離をとらないで、とかく侵入したり、されてしま ったり。人を動かしたり、変化させたいという深い欲動を持つことも。こ れには生育歴と深い関係が…。
=家族療法、アダルトチャイルド・カウンセリング、など=
○体にはたらきかける……ストレスが充満していると、体もこちこち。緊張が症状を生 み出していることも。
=自立訓練法、ヨガ、ストレッチ、腹式呼吸、など=
それぞれの療法は、ジャンルにまたがった機能のある場合もありますが、それぞれ主な機能でわけました。
よりそいカウンセリングサービスでは、カウンセリングを主としながら、カウンセリング以外の療法を随時織り交ぜながら実践しています。