心理学ニュース

24、ご詠歌を習いましたー金剛流です

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東京・高輪の高野山別院で、ご詠歌を教えてくれると聞いていってきました。カウンセラーの高橋三恵子は、宗教のなかには、カウンセリング機能と似たようなものがあるとつねづね考えているのも、ご詠歌を習う動機のひとつです。ご詠歌とは、巡礼のときに金を鳴らしつつ謳うものという程度の認識しか持っていませんでした。日本人の心の奥深くに潜んでいるご詠歌の旋律は、この世とあの世のあわいを流れるような、無意識と意識の境目を行き交っているような、なんともほの暗い調べのような気がしました。

金剛流ご詠歌は、弘法大師、つまり空海を導き手としています。そして驚くことに、素朴そうな節まわしに音符のようなものがあるのです。それが流派によってすべて異なると、大ベテランの方が教えてくれました。この日の師は、ざっくばらんな方で、声楽家のような美声の持ち主。そして楽譜どおりにころころと、ところどころこぶしのように声を裏返すのです。とても私にはできそうもないと思いました。大ベテランの方によると、ご詠歌は地声で謳うもの、洋楽は裏声なんだそうです。そしてみなさんがちゃり~ん鳴らしている鈴も素朴とはいいがたい美麗な音色。鈴を鳴らすときの美しい所作の指導もありました。歌ったり、鈴を鳴らす合間にさらに短い木製の杖のようなものを叩くのです。ご詠歌は想像以上に複雑でした。音をあげようかと思いましたが、もう少し取り組んでみたいと思っています。

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