《自分の攻撃性》刃物恐怖とは、先端恐怖ともいい、とがった先端によって自分が傷つくのではという怖れがあります。しかし、それだけではなく、自分の攻撃性が露(あらわ)になるという恐怖も含まれているようです。
《刃物を持った女性に》恐怖症に陥っている状態とは、自分の内なる攻撃性を認識する前の段階にとどまっている状態です。怒りなど持つものではない、という固い信念があるのですね。『インナーマザーは支配する』によると、ある女性は、幼いころ「白い裾をひきずった女性が刃物を持って襲いかかって殺されるという悪夢を何度も見た」そうです。
《鬼気せまる様子》それがじつは、母であることを後になって気づきました。母は、怒りなど持つものではないと考え、必死にこらえて子どもに尽くしたのですが、その鬼気せまる様子が、子どもの悪夢となってあらわれたのです。
《顔が鬼のよう》当カウンセラーが知っている例でも、ある刃物恐怖の女性は、歯をくいしばっている生きているせいか、顔が鬼のようにこわかったですね。子どもたちへの支配とコントロールは強烈です。
《怒りの放出》その方は、子どもたち、とくに長子にたいして存分に怒りを放出していました。長じてから子どもたちに、しっかりとアダルト・チルドレンの様子があらわれていました。