メディアに、親を献身的に介護する中年期の子供たちの姿が登場することがあります。あれを見るとおびやかされるような気持ちになると訴えるアダルトチャイルドの方がいます。メディアはけっして、理想的な姿と謳っているわけではないのに、自分もそうしなければならないのかなと、不安を感じるアダルトチャイルドの方がいるようです。
結論からいうと、アダルトチャイルドの方は、みずから介護を実践しないほうがよいと思います。もし親が介護が必要になった場合は、マネジメント、つまり介護の手配に徹しましょう。
それでなくとも、介護の現実はかなり厳しいものです。また、アダルトチャイルドの方は、心が弱いためにストレスのかかった状態で何かをやり抜くというのが、苦手な方が多いかと思われます。
介護者としていろいろと関わるうちに昔の怒りがよみがえることもあるでしょう。また、機能不全的な親というのは、介護されるがわになっても、えてして子供に良い態度で接したり、感謝しないことが多いようです。
直接介護にたずさわるのではなく、マネジャーとして手配だけしましょう。それがお互いの幸せのためでもあるのです。そのほうが悲劇が起こりにくいでしょう。また福祉のお世話になることも視野に入れておきましょう。