心理学ニュース

22、ガンバレの言葉がきついとき

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日本中に、がんばろう!という言葉があふれています。この言葉は、大震災で被災して、まだ茫然自失という方に言われると、いささかきついことがあるかもしれないのです。

心身に余力のある方にはよいでしょう。クライアントさんが元気になることが大好きなカウンセラーは、ぜったいに「がんばれ」とは言いません。せいぜい「よくがんばってこられましたね」とか「あなたならきっと大丈夫だと思いますよ」といったところでしょうか。こういう言葉が結果的に元気になられることと思います。

「がんばれ!」という言葉には、「(今はまだ十分にがんばっていないけど)がんばって」という否定的に受け取られかねないかすかな含意があるのがわかるでしょうか。「ガンバレ!」という言葉は、言っている本人が一番気分のよい言葉なのではないでしょうか。「がんばれ私」とか「がんばれ自分」とかです。

震災に負けずに立ち直っていこう、と決意して前を向き始めた人にはよいけれど、まだそこまで回復していない人は、ほんのいっときでも被災していることを忘れていられるような時間を持つことも大切です。思わず笑顔がこぼれるような時間です。

そして楽しい時間が終わったときに、ふたたび自分の過酷な現実に直面してつらくなることがあります。しかし、現実のつらさを忘れている時間の積み重ねが癒しにつながっていきます。

「時間薬り」という言葉があります。心の傷がまったくなくなるということはないけれど、以上のことは時間薬りの効果を早めることでしょう。

 

 

 

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