心理学ニュース

18、岡本太郎作・太陽の塔について

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岡本太郎の作品「太陽の塔」、ユニークですね。岡本太郎については再評価の機運が高まっているみたいです。心理カウンセラーとして、あの塔に表れている太郎の心をちょっとのぞいてみましょう。

太郎氏の母堂は、作家の岡本かの子。なにしろ小説一途の方で、太郎氏の育て方については、クエスチョンマークがつきます。その修羅の場面は、瀬戸内晴美時代の寂聴氏が『かの子繚乱』というドキュメンタリー風の小説にあますところなく伝えています。

かの子撩乱 (講談社文庫 せ 1-1)

  • 著者/訳者:瀬戸内 晴美
  • 出版社:講談社( 1974-12 )
  • 文庫:600 ページ
  • ISBN-10 : 4061310674
  • ISBN-13 : 9784061310674
  • 定価:¥ 940

子どもは、保護とケアを受けて安心して育つ必要があります。そうでないとどうなるのか? じつはこれが一概にはなんとも言えません。子ども自身の性質の強さなど個人差がおおいに関係しているからです。

太郎氏について書かれたものを見てみると、虐待的な環境に育ちなおかつ非常に強い資質を持った人の典型を見る思いがします。虐待的な環境については、パートナーや寂聴氏にはもらしていたようです。

あのオブジェには、ふたつの顔のようなものがあります。てっぺんと真ん中あたりに。真ん中の顔らしきものは不機嫌そのもの。大きな指が顔の真ん中をぐいとひねりでもしたかのようにゆがんで…。あれは、子供時代の太郎氏の顔ではないのか。傷ついた子供の怒っているような、不愉快なとでも言おうか。

それに対して、てっぺんの顔は、無表情そのもの。まさに仮面の顔です。世間に向けた感情を抹殺した顔。オブジェを人体に見立ててみると、不機嫌な子供の顔は、お腹あたりにいるインナーチャイルドかもしれません。こんな風に解釈してみました。

必要な愛や承認を得られずに育つと、健康な母子関係で育った人には考えられない執着が生まれることがあります。これが芸術への起動力になったり、人生そのものがダメになったり。いろいろですね。

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