心理学ニュース

232、「ゆき、ゆきて神軍」の奥崎謙三はPTSD

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《衝撃のドキュメンタリー》ドキュメンタリー映画『ゆきゆきて神羣』は、衝撃のドキュメンタリー映画でした。主演の奥崎謙三は、あの第二次大戦に徴兵され、生きて帰って後も、軍というものにとことんこだわりを持ち、だいぶたってから、かつての軍人仲間のもとを訪れて、問いつめるといった風のスタイルの映画でした。

《切実な怒り》原一男監督のもと、行く先々で、彼の怒りは爆発し、その切実な怒りは、この映像を名作へと押し上げました。さまざまな賞をとった映像でした。あのなつかしくも切実な映画を今思い返してみると、彼は完全な戦争のPTSDにとらわれていましたね。

《ただぼうぜんと》カウンセラーとては晩学の当カウンセラーは、当時PTSDの知識もなく、映画を見終わったあと、ただぼうぜんと、ユーロ・スペースという小劇場でめまいの感覚にひたっていました。それで、カウンセラーとなってから、さまざまな症状と出会い、あらためて思い返してみると、奥崎謙三は、完全に戦争のPTSDの症状をあらわしていたと思います。

《こらえ性のなさ》ささいなことで、取っ組み合いのけんかをする、怒りっぽさ、こらえ性のなさ、映画をとるために少々のことはがまんをして映画クルーたちとなんとかやっていくことはできないようで、途中で出演者が変わっていました。これらは、PTSDの症状をよく示していると思います。

《心の傷》戦争のPTSDは、とりわけ重傷だと言います。日々、生死の境界にさらされ続けるからだといいます。そういえばある年配の方のお話では、戦争から帰ってからあばれるようになった人がけっこういたとのことでした。それから戦後特攻くずれといわれる人たちがいて、生きることに虚無的になっているといわれていました。あれも、死の恐怖にさらされたことからくるPTSDだったのでしょうね。

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