心理学ニュース

214、お母さんの場合「子どもは親の背中を見て育つ」はまちがい

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《よき職業人》往年の働く母たちは、「子どもは親の背中を見て育つ」という言葉を合い言葉というか、自分に言い聞かせて、職業人として、よく生きるということを目標にして生きたようです。現在のような育児休業制のない時代です。

《子どもと向きあわなければ》職業人としてよく生きることが子どもに、なにがしかのよい影響を与えるだろうという信念から来ている言葉のように思えます。しかし、この言葉は、たとえば父親のようにもう少し親子関係の周縁にいる人物のとるべき態度としてふさわしい言葉だと考えられます。母親は、子どもとまず向きあわなければ。

《長時間労働》子どもにとって母親は唯一無二の存在。昔は、産休は大半の所は一ヶ月半。わずか一ヶ月半の子どもをあずけて、長時間の労働にいそしんでいたようです。これでは、安定したアタッチメント(愛着)を築くのには、ややリスクがあります。母親が職業人として立派かどうかは、子どもにはなんら関係がありません。もっとも母親なみに愛着の対象になるほど、密着して子どもの世話をできるお父さんがいれば、話は別ですが…。

《ふがいない子ども》こういう立派なお母さんのお子さんで、幼いときのお母さんとの関係性がおろそかにされて育ったために、対人関係がうまくいかず、悩みをずうっと抱えたまま、アダルト・チルドレン的な生き方をさまよっている方がいます。立派な職業人のお母さんと、お母さんから見ると、ややふがいない子ども。そうしたお母さんは、自分が母親からもらったものを、わが子に与えていないのがおわかりになっていないような気がします。

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