事例紹介

40、レールが呼んでいる

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《父がよそで生ませた子》50代前半のその女性の人生は、被虐待児のなかでもかなり、重いほうでした。父親が芸者に生ませた子を引き取って、その家の主婦に育てさせたというのだから、環境要因からいっても、すでに危険ですね。

《髪の毛をつかんでひっぱり上げられる》案の定、手ひどい虐待を受けて育ちました。虐待の話は、きりがないほどですが、髪の毛をつかんでひっぱり上げられたこともあったようです。しかし、彼女は母親から愛をもらいたいと、必死にがんばって、幼女時代から言いつけられた家事をこなしながら過ごしました。

《普通の主婦もやらないような家事を》梅干しをつけたり、家中の毛布の洗たくと、今では、普通の主婦もやらないような家事をけんめいにやって愛を得たいと潜在的に思っていたようです。このように被虐待児童のなかには、年齢に不釣り合いなほど、家の家事をさせられている子が多いようです。

《家業が倒産》結婚相手は、DV男性でした。やがて家業は倒産。債鬼が押し寄せるとともに、夫は愛人とともに逃亡。彼女は、債鬼の矢面(やおもて)に立たされましたが、脱出に成功し、ひっそりと東京に逃げてきました。

《レールが呼んでいる》それからカウンセリングを始めましたが、継母への怒りはなかなかわきませんでした。そういう母親しか知らないので、世間的に見てそれがひどいのかどうかよくわからないまま、異様な苦しみのなかにいました。そのころ、地下鉄を待っていると、いつもレールが呼んでいるような気がしたそうです。

《レールがおいでおいで》カウンセリングの進展とともに、継母は、ひどい母親だったと、認識できるようになり、母親に心理的な距離感を持つことができるようになりました。そのころから、地下鉄のレールがぐにゃりと曲がって、おいでおいでを、することがなくなったようです。

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