心理学ニュース

92、アダルトチャイルドの方のカウンセリングの最終目標

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《カウンセリングによる変化》当サイトの運営者が、カウンセリングの効果でクライアントさんがめきめきと変わっていくのを見ることは、とてもうれしいことです。とくにカウンセリングについての知識のある第三者から「あの人すごくよい方向に変わったわね」などと言われようものなら、ダンスのステップでも踏みたくなります(ダンスはできませんが)。

《個人差》カウンセリングの効果には個人差があります。めきめき変化していく方と、すこうしずつ変化していく方とがいます。めきめきと変化していく方は、強めの気性の持ち主のような気がします。すこうしずつ変化していく方は、とても感受性の強いナイーブな方が多いようです。こういう方の場合、難治例かなと思っていると、長めの期間で観察した場合、しっかりと変わっていることがわかります。

《難治例》当サイト運営者は、カウンセリングの効果には、確信を持っていますが、それでも治療に四苦八苦するケースのあることは、正直な感想としてあります。まずあげられるのは、原因となるような過去の記憶がないのに、アダルトチャイルド的な症状だけがしっかりとあるような場合。話しているうちに思い出すこともあります。「あっ、思い出した」などと言って話せたら問題はありません。

《忘れている場合も》しかし、そもそも問題シーンなどをぜんぜん思い出せないのであれば、カウンセリングが成立しません。こういう方は、認知行動療法など話すこと以外のことをいろいろとしていきます。

《親による過去の傷の影響が、ゼロになることはない》めきめきと変化していく方でも、最終的にはよい親の元で育てられた場合とまったく同じに、つまり過去の親による傷の影響がゼロになることはありません。じつを言うとこれは、世界の心理療法の一致した見方です。

《最終目標》どうしても残ってしまう場合はどうしましょうか。かすかに残っている反応性のもの。これをなくそうとして四苦八苦しても、なくなりません。それでどうすれはよいのかというと、抱えてもっているしかないのです。そして、めんどうくさくなって、もうどうでもいいや、と思えるときが来ると最終的な変化がおとずれます。いろいろな意味での精神的なしばりが消えていくのでしょう。これがカウンセリングの最終目標といえます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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